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第8話「兄弟ですってば」

なぜかこの日は夜中の2時から3時にかけての放映だったので、諦めてました。
3時に寝て6時半におきて仕事に行けるほど若くないからです。

ところが何故か「処刑人」で小一時間寝てしまった上、目覚めてからお風呂なんか入ったものですから、2時過ぎにはお目々ぱっちりというざまで、なんつーか運命はスーパーナチュラル地上波を見なさいと言っているようです。

4400も同じ時間に裏番組でやってたので、ぶっちゃけどっちにしようか迷ったんですけどね。途中からだからスーパーナチュラル観てしまいました。

画面にインパラが映った瞬間思ってしまいました。やっぱり私にはウィンチェスター兄弟だ。

以下、シーズン1第8話「蟲 Bugs」のネタバレを含むエントリーになります。未見のかたはスルーしてくださいませ。

さてこの日の放送は第8話「蟲 Bugs」。開発中の新興住宅街で起こる謎の死に兄弟が迫りました。この話は地上波でコマーシャル挟みながら観るのがホントにぴったりです。タイトル にあるとおり虫が関係してる話なんですけど、虫のキモ怖さが、エピソードを分断するコマーシャルの何分間かでさらに増幅されるんですよね。

■勘違いされる兄弟
このエピソードで一番光ってるのはやはり、
Larry: Let me just say. We accept home owners of any race, religion, color or... sexual orientation.
Dean
: We're brothers.

ラリー:これは申し上げて起きます。私どもはどのような人種、信仰、肌の色のお客様もお迎えいたしております…もちろん性的指向にもこだわりません。
ディーン:俺たち、兄弟ですが。

Real Estate Agent
: We accept home owners of all race, religion, color, or... sexual orientation.
Dean
: Right. Um, I'm going to go talk to Larry. Okay, Honey? (smacks Sam on the butt)

不動産業者:私どもはどのような人種、信仰、肌の色のお客様もお迎えいたしております…もちろん性的指向にもこだわりません。
ディーン:そうですか。俺はラリーと話してくるからね。いいかい、ハニー(サムの尻を叩く)

これに尽きると思います。
もう。
この先何度も何度も現れてくる、ゲイカップルに間違われる兄弟のモチーフの原点がここに!!
ディーンも最初は面食らうのに、二度目にはもうあっさりと受け入れちゃってるのがさすがです。相手の勘違いを調査のために上手く使うのは毎度の手ですが、果たして今回もそうなのか、案外喜んでるのか…。

■嫉妬
この兄弟、パパをめぐってしょっちゅう意見が対立します。
普通に暮らしたかったサムと、4つのときに悪魔の仕業を目にして以来「家業」の重要性を受け入れて生きてきたディーン。
サムの子どもの頃のエピソードとしてこのお話ではこんな会話が出てきます。

Sam
: Well, Dad never treated you like that, you were perfect. He was all over my case. You don't remember?
Dean
: Well, maybe he had to raise his voice, but sometimes you were out of line.
Sam
: Right! Right, like when I said I'd rather play soccer than learn bow hunting.
Dean
: Bow hunting's an important skill!

サム:兄貴はカンペキだったからね、親父はあんなふうに兄貴を叱ったことはないだろ。僕ばっかり叱られたよ。覚えてないの?
ディーン:親父が声を荒げたのは確かだけど、お前だって良くないところはあっただろ。
サム:ああ、そうだね! たとえば弓術よりもサッカーをしたいって言ったとかね。
ディーン:弓術は大事なスキルだぞ!

このシーン、ディーンのズレた感覚をサムのあの「まただよ」という表情をトリガーに笑うところなんですけど、凄く重要な要素が一杯詰まってると思うんです。
ボウハンティングはサッカーよりも大事だって心底思っているディーン。Bow hunting's an important skill! この一言に、ディーンがどんな少年時代を歩んできたのか、非常に込められている気がします。国中の全てといってもいい大多数の少年達が経験するようななにもかもを経験することなく完全に人とは違うモノを見、自分と弟と時には父親の命を危険から守りながら生き抜いてきた人の口からだからこそ出た言葉だと思うし、でなければ大事な弟が友達と一緒にサッカーをしたいと言った時にそれを否定した父親を大真面目に肯定することなど出来ないと思うのですよね。

そしてもう一つが「you were perfect.」。サムの言葉です。嫌味に違いないとは思います。けどパパが叱ったのは自分ばっかり、さぞお兄ちゃんが大事にされていたように見えたことでしょう。だから余計に反発して、余計に叱られて…。そんなことを繰り返して、17のときについに飛び出しちゃったんじゃないかとか、想像してしまいます。一方でディーンの視点から見たとき、大事にされていたのはサムばっかりなんですよね。一人しか居ない親の愛を二人で欲しがりあって、ディーンは決してそれを口にしないけれど、パパと兄と二人の愛を一杯に受けて育ったサムからはそんな嫉妬のような気持ちが言葉になって現れてきたんだなあと、思ったりしたのです。

そんなパパが実はこっそりスタンフォードまでサムの安全を確認しに行っていた事(しかもしょっちゅう!)をディーンが明かしたり。

これってお母さんの役割ですよね。厳しいお父さんのちょっといいところを子どもに教えてあげるのって。

私の大好きなあるブログさんでは既に定説ですが、ディーン=お母さん説、私も超支持してます。

■蜂の数
このエピソードでは大量の虫が出てきますが、撮影時には本物の蜂を使ったというのは結構有名な話だと思います。
スタッフはみんな防護服着てて、でも俳優はそういうわけにもいかなくて、「じっとしてれば刺されませんから」なんて呑気なことを言われたとか、ジェンセンがある雑誌のインタビューで明かしていました。結局刺されたそうです。
ここからが悲惨な話で、折角本物の蜂を相手に刺されながら熱演したのに、実際に撮影が終わってみれば蜂が小さすぎて画面で確認できなかったので、CGで描き足したんだとか。なんだかやりきれないですよね…。

で、ですね。

面白いのが、俳優側は「6万匹」を相手にしたと言っているのに、スタッフ側は小屋に入れたのは「600匹」と主張してるんですよね。いや、刺された俳優さんたちには全然面白くないんですけど、刺される側からすると5万9千4百匹多く思えても当然ですよね。

次回は第9話「帰宅 Home」。泣きます。兄弟がカンサスはローレンスの実家に帰るお話です。サムは覚えていないでしょうが、ディーンにとっては4歳までを過ごした家であ り、お母さんの思い出、暖かい記憶の詰まった家であり、根を張った暮らしをしていた最後の記憶のある家です。火事の後22年間戻ったことがない場所へ戻る ことになります。あんなによるすべのない表情をするディーンはシリーズ開始以来初めてではないでしょうか。

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